同行三人

後期高齢者のお遍路です

地蔵院から地蔵橋駅

地蔵ごえの快適な山道

 朝は昨夜コンビニで買っておいたおにぎりやサンドイッチをホテルの部屋でとり、7:40発のバスで地蔵院回転場まで行く。少し歩いて地蔵院を通り過ぎるとすぐに山道に入る。緩くて快適な山道が続く。最後に少し急な登りを頑張ると車道に出る。狭くて車の多い道を少し歩くとまた山道に入る。今度はかなり急な下りである。枯れ葉が溜まっていて滑りそうで怖い。再び車道に出ると、もう山道はなくて舗装道路を下っていく。

 すこし行くと「ギャラリー花杏豆」という店があった。コーヒーを飲んでいこうかと思ったが定休日だった。さらに下って八万温泉を横目で見ながら小さな集落に入る。暑くて疲れてきた。

 「ねこやまねこ」という看板が見えた。何だろう? と思ったら「台湾カステラの店」とある。カステラには目のない妻がさっそく入り口の戸を開けると「営業は11時から」だと言われた。まだ1時間近くあるが、500円の焼きたてカステラを1個売っていただき、店の前の椅子でいただいた。

 

 

 元気になって再び歩き出す。園瀬川沿いに歩いて大きな橋の袂を通過、堤防下の道を歩く。このまま歩いて行って晒屋の潜水橋に出られるのか少し心配になったところに、可愛い犬を連れた綺麗なお嬢さんがやってきたので道を尋ねてみた。すると、スマホを操りながらわかりやすく丁寧に教えてくれた。その様子をすぐ近くで洗車をしていた男性が見ていたが、我々が歩き出すとすぐに2本の缶ジュースを差し出してくれた。今回の遍路で最初で最後の「お接待」である。こういうことがあると素直に嬉しい。少し言葉を交わして、また歩き出す。まもなく堤防道路を横切って潜水橋を渡る。前後の草むらには「マムシに注意」という写真付きの看板がいくつも立っている。

 

真新しい感じの晒屋潜水橋

 橋を渡ると広い工事中の道路に出た。これを歩道橋で渡り、テキトーに歩くと車の多いバス通りに出る。右折して少し歩いてY字路を左に取る。踏切を越えて1kmほども歩くと地蔵橋駅が近いのだが、暑さと右足の疲れでヘトヘトになってきた。やっと地蔵橋駅についた時にはもう12時を回っていた。今日はここで打ち切り。列車で徳島に戻る。

 

JR牟岐線地蔵橋駅

 徳島駅前で「セルフうどん」の店へ。要領がわからなくて少し戸惑ったが、腰のある美味しいうどんといくつかの天ぷらで少し遅い昼食。実は「全国旅行支援」のクーポンが、2人×4泊×2,000円で合計16,000円あり、コンビニでの買い物や食事のほとんどを賄うことができた。部屋に戻って一休みして、夕方にビールを飲みに出る。近くの別のホテルのレストランに行ってみたが、一つは「旅行クーポンは使えません」もう一つは「予約で満席です」と断られ、近くの「ドン・ガバチョ」というレストランへ。肉料理を中心に美味しそうなメニューが並んでいたが、地元食材を使った「阿波プレート」なる一皿とビールを注文。料理はなかなか美味しかった。生ビール(中)は少し小さかった気がするが、飲めない私には十分である。