同行三人

後期高齢者のお遍路です

帰宅

 今回の札所巡りは前日の観自在寺で終了である。愛南町から自宅までは距離が長いので1日では帰れない。少し観光などを楽しみんながら帰ることにする。

 

 まず行ったのは石垣の里外泊という集落。幕末に近くの中泊という集落の次男三男を移住させて新たに開いた集落という。急斜面に石垣で宅地を造成したもので、独特の風景である。

 

 途中で見かけた紫電改展示館にも寄ってみた。入り口に若い男の人が2人いて、その横に入場料(450円くらいだったと思う)の表示がしてあった。あまり興味もなかったので入場しなかったが、後で調べたらここは入場無料のはずだった。

 

 ひどい雨になってしまったが、「なかとさ美術館」へ。町立だがなかなか感じの良い美術館だった。「高齢者」とか「シニア」でなく、「長寿」割引で入場。高知の日本画家・中島敬朝の特別展がなかなか見応えがあった。

 この日は須崎のバンダガというホテルに泊まった。

 

 翌日は東かがわまで走る。途中、小歩危の景観を楽しみ、国道318号線に入って道の駅どなりへ行ってみたが閉まっていた。この辺りの名物「タライうどん」を食べようと思ったのだが、開いている店が見つからなかった。すると、

 

 「焼き肉・うどん 土成村」という立派な看板を見つけて、左の少し荒れた道に入ってみた。途中、狭い橋を恐る恐る渡ると、ちょっとした広場があるだけで何もない。どうやらとうの昔に消えてしまったらしい。国道に看板だけが残っているのだろう。

 

 

 仕方がないので東かがわ市へ、ここで讃岐うどんにやっとありついた。この日はAZホテルに泊まり、最終日は

 鳴門スカイラインからの展望を楽しみ、淡路島を通り抜け、我が家へ。

 次回は愛媛県の札所をめぐることになるが、札所間の短いところはできるだけ歩けるように準備しようと思う。

 

金剛福寺へ

 4月25日、ホテルを出て足摺岬を目指す。快調に走って、お寺の駐車場を通り過ぎてしまったらしい。大きな岩が積み上げてあるところから入って駐車しようとしたら、女の方が出てきて観光客用の駐車場を教えてくれた。

 

 ここには数年前に観光できたことがある。立派な多宝塔には記憶がなかったが、

 

 美しい庭園が印象に残っていた。

 お参りするときにいつも着用していた白衣が車の中に見当たらなかった。昨日は雨で濡れたので、ホテルのロッカーに下げておいたと妻が言う。じゃあホテルにそのまま忘れてきたんだ、というわけで夕方に昨夜泊まった中村第一ホテルに電話したが、部屋を探したがないと言われてしまった。車の中にないのでホテルに置いてきてしまったのは確かだと思うのだが、ないと言われれば仕方がない。掃除の時に捨てられてしまったかもしれない・・・。この先は白衣なしの笠だけでお参りすることになる。

 

 この後、唐人駄馬という巨石群へ。自然にできた巨石群なのか、古代遺跡なのか? 足場が悪い遊歩道を一回りしてみた。

 

 半島の西海岸に降りる途中で豪壮な海岸の一端を展望。

 

 高知県最後の札所39番延光寺へ。ナビに従って走ったらほとんど中村まで戻って、四国横断自動車道に入る。無料区間なので「一般道優先」で設定しても高速道路を案内するのだ。

 

 愛媛県に入って40番観自在寺。ここが今回の札所巡りの最後である。

 

 親子孫の三かえる。お金がかえる、福がかえる、病気が引きかえる、ということだが、カエルの子供はお玉杓子じゃなかったっけ?

 今日の宿はホテルAZ愛南店である。最近広がっているホテルチェーンで、安く泊まれる。朝食付きだが、夕食もここのレストランのバイキングで済ませた。

清滝寺・青龍寺・岩本寺

 4月24日、まずは35番清滝寺を目指す。片側二車線の国道56号線から片側一車線の道に入り、高速道路をくぐったと思ったら狭い道に入る。この後が大変、やたらに狭くて急勾配急カーブの上り坂が続く。金剛頂寺や神峯寺どころではない。助手席の妻が怖がっている。後で調べたら、車を置いて歩くとかタクシーを利用する人も多いという。お遍路さんが数人いるが、ハイエースくらいのバスで来ていた。私の印象だが、団体で巡っているのは日本人が多く、歩いているのは外人が多い。

 

 距離は短いのでタクシー利用でもそれほど費用はかからないかもしれない。駐車場からの眺めは良かった。妻が同じ道を帰るのが怖いと、他に道はないのか地元の人やお坊さんに聞いていた。別の道はあるが、かなり長くなるし、狭いことには変わりはないから来た道を帰るのが良いと言われた。タクシーは別の道を使うというが、途中で切り返しが必要らしい。というわけで同じ道を戻る。次は36番青龍寺だが、車のナビにこれが出てこない。56号線を適当に走って、見つけたガソリンスタンドで聞いてみた。親切なお兄さんが住所からナビを設定してくれた。というわけで無事に青龍寺到着。

 

 結構長い階段を登る。

 

 三重塔が美しい。

 ここからは岩本寺だが、結構長距離になる。横波黒潮ラインを走るつもりだったが、ナビは内浦湾の北岸を走れという。ここ花火の顔を立てることにする。。須崎あたりから雨が降りはじめた。途中のコンビニのイートインで簡単な昼食をとる。

 

 37番岩本寺に着いた時は雨が小降りになっていたが、笠がビニールで覆ってあるので傘は不要である。

 

 なんだ、この猫は? 山田貴裕という画家で翻訳家の作品、フェルメールの有名な絵画『真珠の耳飾りの少女』を猫にアレンジした作品、この寺で個展が開かれたということである。

 ここからさらに走って四万十市中村駅前の中村第一ホテルに泊まる。夕食はホテルの食堂を利用。

雪蹊寺・種間寺

巨大な「エサカゴ」、この中に餌を入れて魚やカニなどを誘き寄せて捕る。

 4月23日、この日はまず高知県立歴史民俗資料館へ。高知県の古代からの歴史・埋蔵物などや農業・漁業・祭事などの展示のほか、この地方の豪族・大名であった長曾我部氏についての特別展示があり、織田・豊臣・徳川とは違った戦国時代の様子を体験できた。

 

 さて、気を取り直して八十八箇所巡りに戻る。まずは33番雪蹊寺。

 

本堂の前にかわいい木彫りの像、なんで河童?

 34番種間寺。

 

 立派な大黒天。

 この寺は田園地帯にあって、今までのお寺とは雰囲気がかなり違うと感じた。

 

 さて、今日の宿はここから近い「天然温泉春のの湯」である。この旅では唯一2食付きでお願いした宿であった。夕食は特に豪華というわけではなかったが、予約時に「鰹のタタキが苦手な方は事前にご連絡下さい。」とあったので期待はした。実際、鰹のタタキは美味しかった。

 

 

大日寺から禅師峰寺

大日寺から

 4月22日、早くも6日目である。まずは28番大日寺、またしても狭い旧カーブの道を登っていくので心配になったが、割に早く広い駐車場についた。まあ、急な石段を登るのは覚悟していた。ネットには「大日寺に参拝すれば、露や霜が太陽の光に照らされてすぐに消えてしまうように、今までに積み重ねてきた罪障がたちまちに消え失せてしまうという。」とある。私は今まで82年の人生でどんな罪を重ねてきたのだろう?

 

 次は29番国分寺。門前の駐車場が満杯で、やたらと狭い道を入っていくと少し広い駐車場があった。

 

 境内にあった「酒断地蔵尊」、「さかだち」じゃなくて「さけだち」。飲まない私には無縁ではある。

 

 白いツツジが満開でした。

 

 続いて30番善楽寺へ。入り口の11面観音像が美しい。

 

 境内は広くて明るい感じである。

 

 梅見地蔵、首から上の病や悩みにご利益ありとされる珍しいお地蔵さん。近年では脳の病気、ノイローゼの快癒から合格祈願をする参詣者も多いという。認知症防止にもご利益があれば嬉しいのだが。

 

 31番竹林寺、すぐ隣に牧野植物園があり、広い駐車場はほぼ満杯だった。人も多く、寺の入り口がやや分かりにくかった。

 

 境内は広く、緑が美しい。

 

 今回の旅行は猫に縁が深い。これは福運招き猫。その昔、高知市の愛猫家・北村家に買われた子猫が成長すると腹に「北」という文字が現れ、やがて同家に福運が続き栄えたという。

 

 善財童子



 本日の最後は32番禅師峰寺。一日で5つも回れたのは車ならこそである。

 

 駐車場から階段を登ると土佐湾の眺望が広がる。

 

 黒い筋の入った岩が珍しい。

 今日の宿もセリーズである。2泊するのはここだけ。昨夜はホテルの食堂を利用したが、この日は途中で夕食・朝食用の食料を買い込んでホテルに戻る。

津照寺から神峯寺

 ホテルの近くに第25番津照寺がある。場所が少し分かりにくく、すぐ近くに駐車場がない。外国人の自転車の団体がいた。いきなり階段を登らねばならない。この後の寺もそうだったが、石の階段は段差が大きい。門前に野根まんじゅうというのを売っていた。ここの名物らしいが、先を急いでしまったが、この後キラメッセ室戸という小さな道の駅で見つけて食べてみた。普通の饅頭を長くしたような形で美味しかった。

 

 ついで26番金剛頂寺へ。曲がりくねった狭い車道を登っていくと広い駐車場があった。その奥に道があったので登って行ったら墓地に出て行き止まり。金剛頂寺への看板のすぐ横に登り道があった。

 

 

 境内にあった「ガン封じの椿」が面白い。

 次は27番神峯寺である。歩き遍路だと「遍路転がし」の難所があるのだが、車遍路にも厳しい道を登る。「車転がし」(?)である。狭い急坂で急カーブが連続する。駐車場からさらに歩いて少し登らねばならない。どういうわけか、この寺の写真を一枚も撮っていなかった。

 

 ここからは観光ムードである。まず訪れたのは伊尾木洞。天然の会食洞穴で、群生するシダが美しい。ここを抜けると一周40分ほどの遊歩道があるが、

我々の足ではその3〜4倍かかりそうなので諦めて次へ。

 

 安芸市の野良時計。この土地の地主だった畠山源馬という人がアメリカから取り寄せた時計を何度も分解・組み立てて仕組みを覚え、自分で大時計を作り上げ、他の人たちにも時刻がわかるようにこの時計塔を建てたという。

 

 香南市の絵金蔵。絵金というのは土佐藩家老桐間家の御用を勤める可能はの絵師だったが、事件に巻き込まれて追放され、この町の酒蔵をアトリエにして絵を描いた。迫力のある芝居絵などが特徴であるが、庶民の生活に題材をとった作品もある。

 

 そして、今日の宿は高知市に入ってセリーズというホテル。プールやゴルフ練習場もある大きなホテルで、善楽寺から竹林寺への遍路道沿いにあるのでお遍路さんの利用も多いかもしれない。実際、ここを早朝に立っていくお遍路さんを見かけた。

最御崎寺へ

廃校水族館

 薬王寺を後にして室戸岬を目指す。車で走っていると、歩いているときにはほとんど出会わなかった歩き遍路をしている人が意外に多いことがわかる。室戸岬が近くなってきたところで、廃校水族館に入ってみた。古い学校の校舎をそのまま水族館したものである。昔の教室の雰囲気も残っていて、なかなか楽しい水族館である。

 

青年大師像

 さらに、青年大師像が見えてきた。写真だけ撮って通過する。

 

御厨人窟

 ついで御厨人窟。青年時代の弘法大師が悟りを開いたと言われる洞窟である。中に入ってみたが、奥行きはあまりない。昔は海がすぐ前まで来ていたという。

 

第24番 最御崎寺

 やっと最御崎寺に到着。駐車場から坂道を登る。雨が降ってきてしまった。今日はここの宿坊「遍路センター」に泊まりたかったのだが、この日(4月20日)は休館だった。室戸岬を回って、室戸市の街へ。今日の宿は「ファミリーロッジ旅籠屋」である。比較的新しいホテルで、わりに快適だった。サービスの朝食はコーヒーと焼きたてのパン、美味しかった。