3日目。まずJRで地蔵橋駅へ。すこし歩くと大きな通りに出る。その角にコンビニがあり、朝食のために入ったが、イートインのコーナーがない。旅行クーポンも使えなかったが、おにぎりやサンドイッチを買った。
1kmほど歩いたところで、地図を読み間違えて道を間違えてしまった。気づいたところで、ちょっとした日陰を見つけたので座り込んで朝食にする。
下の道に戻って、川のない橋を渡る。歩道部分が青く塗られていて、これが地図にある「青い橋」らしい。広い大通りに出て、大きな川を渡り、そのまま大通り沿いの歩道を歩く。こういう道は疲れる。かなり疲れたところでコンビニがあったのでコーヒーを買ってそのイートインコーナーに座り込む。コンビニのイートインコーナーはこの旅で2、3度使わせていただいたが、涼しくて小休止にはもってこいの場所である。
ここからすぐに左に折れるのが遍路道で、すこし歩くと「弘法大師 御杖の水」がある。地図には卍マークが記してあるが、寺はない。「水」も湧き出しているわけでも流れているわけでもなさそうで、小さな水槽の水は柄杓が置いてはあったが、飲めるようなものではなかった。gあ
ここからすこし歩いて、二家美大通りに出るが、これを渡ると狭い遍路道に出る。「義経ドリームロード」とあり、この辺りには義経に関する史跡が多い。舗装道路で集落を抜けていくと大きな岩壁が現れ、「千羽ヶ嶽のお豊とお君の墓」とある。ネットで調べたが「この墓の謂れは不明」とあった。
このすぐ左には「源義経上陸の地」という碑がある。
川を遡ってきた義経一向がこの辺りで上陸したということらしい。
すぐに18番恩山寺の参道入り口に到着。車道をすこし登って民宿「ちば」の前から山道に入る。通りがかりの人に尋ねると「その道で仁王門の前に出る。道がすこし柔らかいのとマムシに注意してください」という。
水が出てジクジクした草道をいく。幸いマムシには出会わずに仁王門に着いた。
車道には出ずに、そのまま山道を登る。
やっと恩山寺に到着、11時半くらい。ここまで4時間かかった。ここで大休止。バスで回っている団体のガイドさんの声が耳に入る。ここは弘法大師の母親にまつわる寺で、四国では珍しい釈迦の十大弟子の像がある。
十分に休憩をとって、次の20番立江寺まではあと4kmである。車道をすこし降って、牛舎の横から山道に入る。竹藪の中で、足元にもタケノコがたくさん顔を出している。この辺りは弦巻坂といわれる。しばらく歩くと弦張坂もある。義経が坂の上に敵がいることを警戒して弓を張らせて進み、敵がいなかったので弓を巻いたという。
弘法大師おむつき堂は、大師がおむつを収めたところだという。
道は間も無く車道になり、立江川の見えるところまで緩い下り坂が続く。こういう道が足の膝に最も良くない。やっと立江寺に着いたのは午後2時を回っていた。この4kmに2時間もかけてしまった。
このお寺は、庭に咲くボタンの花が見事だった。
今日はここまでタクシーを使わずになんとか歩いてきたことに満足して、JR立江駅へ。徳島に戻って、再びセルフうどんの店で遅い昼食兼夕食にした。
予定ではもう1日、立江寺から鶴林寺に向かう道を数キロ歩いてバスで戻るつもりだった。そうしておけば、次回の初日が楽になる、という思いだった。しかし義弟からちょっとした知らせが入り、呑気に歩いてはいられなくなってしまったので、急きょ帰ることになった。次は、この秋に再開したいと思う。年ごとに足腰が弱ってきているのでどうなるかはわからないのだが、生きているうちに88番まで行きたいと思っている。